断熱性能が低い従来の家は、ZEH基準の家と比べて年間約12.4万円光熱費が高いことがわかります。
参考元:国土交通省|なるほど省エネ住宅
健康面のリスクがある
2つ目のデメリットは、健康面のリスクがあることです。低断熱の家に潜む健康面のリスクを具体的に見ていきましょう。
ヒートショック
断熱性能の低い家は、ヒートショックのリスクが高くなります。ヒートショックの原因は、部屋と部屋の温度差による急激な血圧変動。血圧が上下することで、脳卒中や心筋梗塞などが引き起こされるのです。断熱性能の低い家においては、暖房をつけたリビングと浴室・トイレの温度に大きな差が生じます。高齢の方、持病のある方は特に注意が必要です。
熱中症
暑くなる夏の低断熱住宅では、熱中症のリスクも。東京消防庁によると、熱中症の約4割が住宅などの室内で発生しています。光熱費節約のために、エアコンをつけずに我慢して熱中症になるケースも多く確認されています。
参考元:東京消防庁|熱中症に注意
検査上の異常
一般社団法人 日本サステナブル建築協会の資料によると、寒い家に住む方は、血中脂質の数値だけでなく、心電図の異常も高いことがわかります。健康的に生活できる期間、つまり健康寿命を延ばすためには、高断熱の家に住むことが重要です。
医療費がかかる
3つ目のデメリットは、医療費がかかることです。医療前述したように、断熱性能の低い家に住むと脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がります。また、近畿大学の岩前教授の研究からは、断熱性能が低い家では、気管支炎・花粉症・アトピー性皮膚炎で悩む方が多いこともわかっています。脳卒中や心筋梗塞、アレルギー疾患で病院を受診するとなれば、1回では済まないことが多いでしょう。このことから、断熱性の低い家には、医療費がかかるというデメリットもあるといえます。
浜田市・益田市の特徴
ここからは、浜田市・益田市の特徴についてご説明します。家づくりのヒントとしてお役立てください。
浜田市・益田市の気候
日本海に面する浜田市・益田市は、日本海側気候を呈します。一年を通して比較的温暖で、山間部以外では雪が積もることは少ないでしょう。しかし、気象庁の2023年のデータを見てみると、12~2月の平均気温はどちらも10℃を下回ります。一方で、夏は最高気温の平均が30℃を超える月も。
つまり、浜田市・益田市は、温暖な気候でありながらも、夏は暑く冬は寒くなるエリアといえるでしょう。参考元:気象庁|中国地方の天候参考元:浜田市定住関係人口推進課 はまだぐらし|移住Q&A参考元:島根県|益田市の概要参考元:気象庁|浜田(島根県)2023年(月ごとの値)主な要素参考元:気象庁|益田(島根県)2023年(月ごとの値)主な要素>>参考コラム:浜田市の気候に合った家づくりとは?快適に過ごすための住宅性能を解説
浜田市・益田市で建てるべき家
外気温の影響を受けやすい低断熱の家では、暑さ・寒さを凌ぐのは困難でしょう。そして、快適性を求めて冷暖房を多く使用すれば、その分光熱費がかさみます。このことから、
夏は暑く冬は寒い浜田市・益田市では、高断熱高気密の家づくりが重要です。高断熱住宅を建てる際に知っておきたいのが、UA値です。UA値は断熱性能の指標となるもので、値が小さいほど高性能であることを示します。UA値の基準は地域ごとに決められており、益田市の旧美都町・旧匹見町は地域区分5、旧益田市や浜田市は地域区分6に該当します。5・6地域における断熱レベルごとの基準UA値を以下にまとめました。