海をのぞみ、景色を取り入れた平屋
益田市という場所は自然に恵まれた地域である。その自然を享受し豊かな暮らしがしたい、そんな想いから始まった平屋であった。サーファーが集まる海岸を見下ろす場所に建てられたこの家は、いかにその景色を取り込んでいくかが問われていた。海に向けて長手方向に配置し、前面をガラス貼りとし海の景色を十分に取り込んでいくことも考えられたが、短手方向を海に向け特注最大寸法のFIX窓をピクチャーウィンドウとし海へと向けさせた。このことにより、最も良い景色が切り取られ、自然と視線が窓の奥へと吸い込まれるように仕向けている。また、冬の日本海の厳しさから、全面が開口で空いていると雨風の影響をもろに受けてしまうことから、開口部をしぼることにより安全性も確保する狙いとした。