港町が一望できる絶景の広がる平屋
―山に住むー
この地に立った建築家が初めに受けたfirst impressionが「山に住む」であった。
敷地全体で5mの高低差がある土地に、浜田市が一望できる絶景が眼前に広がっていた。
通常であれば大きく切土造成をして1棟を建てると思われがちだが、この海に向かって傾斜している山にある土地に、
あえて逆らわず自然の勾配に沿って棟を分散配置することとした。そのことにより、各棟どこからでも絶景を望むことができるようになる。
この土地に座り景色を望む様は、まさしくこの場所に暮らすということの本質的な姿勢とつながるのではないだろうか。