路地のある家
「家」という定義を、あなたはどう考えるだろうか。駐車場があって、玄関があって、廊下があってリビングあって…
そんな常識のような考えが思い浮かんでくるが、この家の設計はもっと純粋に、住み手の要望から形が出来上がっていった。
釣りに行ったりBBQをしたり、もともとアウトドアなご家族であり、その延長でご友人も多く来られるという賑やかな暮らしがご要望であった。そこで、ロフトのあるガレージをつくり、趣味の車いじりやアウトドアグッズの保管場所になり、ロフト部屋はご友人が泊まりに来た時の寝室にもなるように設計された。また、この家には玄関ドアは無く、ガレージと母屋の間の路地のような空間に大開口のサッシが連続で並び、そのサッシがそのまま玄関になる。母屋と、屋根のある路地とガレージ、そして庭をぐるぐると走り回る子ども達の姿や、ガレージで友人家族とBBQをしながらわいわい遊ぶ姿、そんな遊び心が込められた路地のある平屋が完成した。