カーボンニュートラルに向けて省エネ住宅が求められている
SDGsなどの取り組みのひとつとして、エネルギーの問題について耳にする機会も増えています。日本政府は、2050年を目標に温室効果ガスの排出する量を減らしながら、植林や森林管理によって吸収量を増やし、温室効果ガス全体の排出量をゼロにするカーボンニュートラルを目指すと宣言。これに伴って、建物の性能を向上させて消費エネルギーを削減するため、通称「建築物省エネ法」が2015年に公布されました。
この建築物省エネ法では、2050年を目標としたカーボンニュートラル実現のため、内容が段階的に強化・改正されています。2024年4月からは新しく「建築物の省エネ性能表示制度」が開始。消費者が家を選択するときに、省エネ性能で住宅を選べるように、住宅の販売や賃貸の際に省エネ性能の表示が求められるようになります。また、2025年4月から原則として、すべての新築住宅は省エネ基準適合が義務になるとしています。このように、法律や基準の強化を通して、性能の高い省エネ住宅が求められているのです。
参考元:国土交通省|住宅:建築物省エネ法のページ
参考元:環境省|カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル
参考元:国土交通省|建築物省エネ法の概要
参考元:国土交通省|建築物省エネ法にもとづく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度
参考元:国土交通省|消費者向けチラシ(店頭頒布用)
参考元:国土交通省|事業者向けチラシ
参考元:国土交通省|省エネ基準適合義務化
この建築物省エネ法では、2050年を目標としたカーボンニュートラル実現のため、内容が段階的に強化・改正されています。2024年4月からは新しく「建築物の省エネ性能表示制度」が開始。消費者が家を選択するときに、省エネ性能で住宅を選べるように、住宅の販売や賃貸の際に省エネ性能の表示が求められるようになります。また、2025年4月から原則として、すべての新築住宅は省エネ基準適合が義務になるとしています。このように、法律や基準の強化を通して、性能の高い省エネ住宅が求められているのです。
参考元:国土交通省|住宅:建築物省エネ法のページ
参考元:環境省|カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル
参考元:国土交通省|建築物省エネ法の概要
参考元:国土交通省|建築物省エネ法にもとづく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度
参考元:国土交通省|消費者向けチラシ(店頭頒布用)
参考元:国土交通省|事業者向けチラシ
参考元:国土交通省|省エネ基準適合義務化
省エネ住宅を評価する断熱等性能等級とは?
住宅の省エネ性能に大きくかかわるのが断熱性能です。住宅の断熱性能は、住宅性能を分かりやすく表示するために設けられた「住宅性能表示制度」の断熱等性能等級がひとつの指標となります。
断熱等性能等級では、外気に触れる天井や窓などの外皮からの熱損失がどれほど防げるかを評価し、等級1から最高等級7までで表示します。
参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド
断熱等性能等級では、外気に触れる天井や窓などの外皮からの熱損失がどれほど防げるかを評価し、等級1から最高等級7までで表示します。
参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド
断熱等性能等級を決めるUA値
断熱等性能等級は、2つの数値にもとづいて評価されます。ひとつは太陽の日差しがどれだけ室内に入りやすいかを表すηAC(イータ・エ・シー)値。そして、室内外で熱がどれだけ出入りしやすいかを表すUA(ユー・エー)値です。それぞれ数値が小さくなればなるほど、太陽の日差しや外気に室温が影響されにくくなることを表し、断熱等性能等級が高くなります。
省エネ住宅の3つの基準
断熱等性能等級の各等級における目標値を定義するために用いられている基準があります。基準が低い順から確認していきましょう。
省エネ基準(等級4)
省エネ基準は、住宅など建築物のエネルギー消費量を削減するために定められています。2015年に公布された建築物省エネ法にもとづく省エネ基準は、UA値やηAC値など住宅の外皮性能に関する基準値と、設備機器などの一次エネルギー消費量に関する基準から成り立ちます。
参考元:IBECs(一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター)|住宅の省エネルギー基準
参考元:IBECs(一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター)|住宅の省エネルギー基準
ZEH基準(等級5)
2025年にすべての新築住宅に省エネ基準の適合が求められていますが、2030年にはさらに水準の高い「ZEH基準」が新築の標準になるとされています。「ZEH(ゼッチ)」とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。断熱して省エネするだけではなく、ソーラー発電などで創エネすることで、住宅で年間に消費するエネルギー収支を正味ゼロにする住宅を指します。
参考元:国土交通省|家選びの基準変わります
参考元:一般社団法人 住宅生産団体連合会|快適・安心なすまいなるほど省エネ住宅
参考元:国土交通省|ZEHの定義(改定版)<戸建住宅>
参考元:国土交通省|家選びの基準変わります
参考元:一般社団法人 住宅生産団体連合会|快適・安心なすまいなるほど省エネ住宅
参考元:国土交通省|ZEHの定義(改定版)<戸建住宅>
HEAT20基準(等級6~7)
ZEH基準をさらに上回るのがHEAT20基準です。HEAT20とは、環境への負荷を減らした高品質な住宅実現のために研究を行う「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。HEAT20基準では、UA値だけではなく、地域区分ごとに規定された室温や暖房負荷削減率といった住宅シナリオを満たすことが求められます。HEAT20のなかにはG1からG3の水準が設けられ、G3が最高水準です。
参考元:一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会|HEAT20 外皮性能グレード
参考元:一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会|住宅システム認証
参考元:一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会|HEAT20 外皮性能グレード
参考元:一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会|住宅システム認証
地域ごとに異なる基準UA値
日本は南北に広く、寒冷地と温暖地の気温差が大きいため、省エネ住宅となるUA値の基準値も地域ごと8つに区分されて設定されています。岩見建設で担当する浜田市エリアは、雪が降っても積もることはほとんどなく、1年を通しても東京都の気温と大きく変わりません。このことからもわかるように、浜田市は東京23区と同じ地域区分である「6地域」に分類されています。6地域の省エネ基準ごとのUA値は以下の通りです。