外皮基準は建物の壁や窓などの外皮を通し、室内の熱がどの程度外へ逃げてしまうかを判断する断熱性能基準のことで、UA値で表されます。地域によって値が定められています。
また、省エネ性能が高い設備の採用と再生可能エネルギー設備の導入で、エネルギー消費量を削減することが求められます。
参考元:SII 一般財団法人 環境共創イニシアチブ|ZEH支援事業 公募要領 令和4・5年度参考元:資源エネルギー庁|令和元年 ZEHロードマップフォローアップ委員会とりまとめ
ZEHのメリット、デメリット
ZEHにはメリット・デメリットの両方があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
【メリット】
光熱費を削減できる
高断熱化や気密性能アップによる使用エネルギーの削減と、太陽光発電による自家発電により、光熱費の削減が可能になります。また、冷暖房の効率が上がることで、結果的にCO2の削減につながるのもメリットのひとつです。
ヒートショック予防につながる
断熱性能が高いZEH住宅は、屋内の気温差を小さくできることが特徴です。急な温度変化が原因で引き起こされる、心筋梗塞や脳卒中などのヒートショックの軽減にもつながります。
災害時にも安心の備えができる
太陽光発電で創り出した電力で災害時でも晴れの日の日中であれば電気のある生活を送ることができます。さらに、蓄電池も導入していれば、日中だけでなく夜間も蓄えておいた電力を使用可能。停電や自然災害の際の不安や不便さを軽減できるでしょう。万が一のことがあっても、晴れの日には電力が確保できる、という安心感があります。
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【デメリット】
省エネ機器導入に関する費用や維持・管理費がかかる
通常の住宅を建てるよりも設備導入にかかる費用が高くなります。また、設備を維持・管理するためのメンテナンス費用も必要です。
発電量が天候によって左右される
発電量は住宅を建てる地域の天候や立地状況によって左右されます。天候が安定していて日射量が見込める場所では十分な発電が期待できますが、高層ビルや木などに囲まれた日陰が多い場所では、発電量が減少する傾向があります。
住宅をデザインする際に制限がでてくる
ZEHの要件を満たすために、住宅のデザインが制限されるかもしれない点も、デメリットのひとつです。太陽光システムの発電効率を上げることを最優先にした場合は屋根の形状や角度に制限が出てきたり、希望の間取りが実現できなかったりする可能性もあります。
ZEHの補助金制度
ZEH住宅を建てると補助金がもらえるさまざまな制度があります。今回は「ZEH支援事業」を取り上げ、詳細を表にまとめてみました。