建築基準法では、建物を建てる際の耐震基準が設定されています。住宅を建築する場合には、「耐震等級1」に適合する基準をクリアしなくてはなりません。さらに、長期優良住宅を目指す場合は「耐震等級2」の条件を満たす必要があります。
参考元:国土交通省住宅局住宅生産課「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」>>島根県浜田市の災害リスクは?ハザードマップ情報など詳しくはこちら
なぜ住宅性能は重要なのか?
快適なマイホームを手に入れるなら、住宅性能を重視して損はありません。高性能な住宅には一年中快適に過ごせる以外にも、大きなメリットがあります。
ヒートショックなどの健康被害予防につながる
高断熱・高気密の家は部屋ごとの温度差が少なく、急激な温度変化に起因するヒートショックのリスクを軽減できるでしょう。また、優れた気密性は、花粉やPM2.5などをシャットアウトするのに役立ちます。
冷暖房費を削減できる
住宅の断熱性・気密性が高いと、少ないエネルギーで効率的に冷暖房を運転できます。そのため、光熱費の削減が期待できるでしょう。
災害に対する不安を軽減できる
地震のリスクが高い日本。住宅の耐震性を高めておけば、日常生活に安心感が生まれます。特に、耐震等級2以上の住宅を建てた場合、学校や体育館といった避難所に近い耐震性が実現可能です。
高性能住宅にデメリットはある?
快適な暮らしに役立つメリットが多い高性能住宅ですが、注意すべきデメリットもあります。きちんと対策し、デメリットを軽減するために、しっかりチェックしておきましょう。
内部結露やシックハウス症候群のリスク
高断熱の住宅では、壁や床などの内側と断熱材との隙間に、内部結露が発生する可能性が高まります。内部結露はカビの原因になるため、注意が必要です。加えて、気密性が高いと建材などから発生する化学物質が室内に留まりやすく、シックハウス症候群も懸念されます。
対策として、換気を充分におこなうことが大切です。建築基準法では、「24時間換気システム」など換気設備の設置が義務化されています。
高額な建築費用
高性能住宅を建てる際には、断熱性や耐久性に優れた素材など、より高価な資材が必要です。さらに高精度の設計や施工も加わり、建築費用が高額になる傾向があります。コストを抑えたい場合には、補助金制度の利用などを検討しましょう。
高性能住宅の建築に使える補助金制度
ここでは、2024年2月現在、島根県浜田市で高性能住宅を建てる際に使える補助金制度を紹介します。高性能住宅のコスト面の負担を軽減するために、ぜひチェックしてください。