地震に強い家の特徴
地震に強い家の5つの特徴
・家の形状が長方形または正方形である
・屋根材に軽量素材を使用している
・平屋である
・強固な地盤の土地に建っている
・耐震・免震・制震構造で施工されている
家の形状が四角形の場合、地震によって生じる柱や壁などの歪みが均等になるため、被害が小さくなります。さらに、高いところほど大きく揺れるので、軽量素材の屋根にしている家や2階部分がない平屋は、地震に強いでしょう。
また、家を建てる土地の地盤が弱いと、地震の際に不同沈下を起こしかねません。地層内に岩盤や砂礫が多く含まれる固い場所を選ぶことで、地震の被害軽減が目指せます。
そして、地震対策において重要なのが、建物の構造です。次で詳しく見ていきましょう。
住宅の地震対策は「耐震・免震・制震」
住宅を構造から地震に強くする方法は、耐震・免震・制震の3つあります。それぞれを解説します。
耐震
筋交いや耐震壁などを設置し、建物自体を強くする構造が耐震です。建物全体が一体となり、地震の揺れに耐えて倒壊を防ぎます。地震の力は建物に伝わりますが、地盤や立地を選ばず、ほかの構造より低価格で施工可能です。
免震
免震は、建物と地盤を力学的に切り離すことで地震の被害を防ぐ構造です。建物の底と基礎の間には、ローラーやゴムなどの免震装置を設置。地震が起きたとき免震装置が地表の揺れを受け流し、ダイレクトに建物に伝えない仕組みになっています。
制震
建物自体で地震の揺れを吸収する構造が、制震です。制震構造の場合、建物の骨組みに「ダンパー」と呼ばれる制振装置を取り付けます。地震発生時にダンパーが揺れを吸収するため、柱や梁の損傷軽減が図れます。
一戸建ての地震対策は「耐震」が重要
耐震・免震・制震の特徴を紹介しましたが、一戸建てにおけるメジャーな地震対策は「耐震」です。コストが低く、工事が比較的簡単で地震に強い家が完成します。耐震性が低いと、建物の倒壊・損壊リスクが上がるだけでなく、住む人の命に関わる事態になりかねません。安心安全に暮らすためにも、耐震について詳しくなっておきましょう。
耐震基準は建築基準法で定められている
住宅は、建築基準法のルールに則って建てられます。建築基準法では、建物の耐震基準も設けられています。つまり、新築住宅には基準をクリアした最小限の耐震性能が備わっているのです。
耐震等級は1から3まである
建物にどのくらい耐震性があるのかを示すのが耐震等級です。耐震等級は1から3まであり、それぞれの概要をまとめました。