耐震等級について知ろう
耐震等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいて制定された、地震に対する建物の強さを表す指標のこと。耐震等級は1~3の3ランクに分かれており、数字が大きい方が耐震性能が高いことを示しています。ここからは、それぞれの等級について解説していきます。
耐震等級1
耐震等級1は、3つの等級のうち1番低いランクです。建物が震度6強~7の地震に1度は耐えうる強度があることを示します。すぐに倒壊・崩壊しないものの、ある程度の損傷は受けることになるため、大きな修繕や住み替えが必要になる可能性があります。
耐震等級2
耐震等級2の耐震性は、耐震等級1の1.25倍です。耐震等級2の住宅は、長期優良住宅として認められるために必要な耐震強度です。震度6~7の地震が来ても軽い補修をすれば、その後も長期間住み続けられるように作られています。
耐震等級3
耐震等級3は、3つのランクのうち最も高いランクに認定されます。耐震等級1の1.5倍の耐震強度があり、震度6~7の地震にも耐えうる構造です。一部の軽微な修繕で元通り暮らせることを想定していて、耐震性能が高いことを示しています。災害時に復興・救護支援などで重要な拠点となる警察署や消防署の多くが、耐震等級3を満たした設計となっています。
参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度ガイド岩見建設では、耐震等級3を基準とした家づくりが標準仕様です。地震災害による被害が最小限に抑えるためにも耐震性能の高い家づくりを目指しましょう。
>>住宅に必要な「耐震性」とは?浜田市で地震に強い家を建てるポイント
耐震等級が高い家が得られるメリット
耐震性能を高めた住宅では、さまざまなメリットが得られます。ここでは、メリットをひとつひとつ見ていきましょう。
比較的低コストで建てられる
家の性能を高める地震対策には、住宅を耐震構造にする以外に制震構造や免震構造があります。制震構造や免震構造と比べると、耐震構造の住宅は部分的に耐震対策を施すことで地震に強い住宅にできるため、コストを抑えられ工期も短く住むことが特徴です。
設置制限がなく設計の自由度が高い
耐震構造の住宅では、耐震性能を高めながら、間取り・形状など自由度の高い設計が取り入れられるため、理想の住宅を建てられることがメリットです。
安全性の高い暮らしが手に入る
耐震構造は工法上、水平方向の揺れに対して耐えることのできる構造のため、台風や強風などの影響も受けにくくなります。地震以外の自然災害に対してもより安全で安心な生活を送れるでしょう。
>>浜田市のハザードマップから見た水害リスクや地盤が強い土地、弱い土地は?注文住宅を建てる際の土地選びのポイント
補助金や保険料の割引が受けられる
耐震等級が2以上の住宅の場合、指定された要件を満たせば国や自治体から補助金をもらえることがあります。また、耐震等級ごとに地震保険の割引率が設定されていて、耐震等級3の住宅の場合、最大50%割引が適用可能です。
>>浜田市ではこんなに補助金が受けられる!街の特徴や支援制度を徹底解説
一戸建ての耐震等級の評価方法
耐震等級を含めた住宅性能の評価を得たい場合は、国土交通省によって登録された第三者登録機関へ依頼しましょう。耐震等級を含めた住宅の性能評価は、前述した品確法に基づいて制定された「住宅性能表示制度」の基準に沿って決定されます。
3階建て以下の住宅の場合、第三者登録機関が原則4回現場に入り検査し、さらにそれまでの工事内容を記録書類で確認します。評価にはある程度の時間と施主負担による費用がかかりますが、住宅性能の証明ともなるので得られるメリットも大きくなります。
参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度ガイド
島根県浜田市周辺で起きた過去の災害と起こりうるリスク
島根県では、過去に何度も大きな地震が発生しています。なかでも1872年に発生した「浜田地震」では、死者551名、全潰4,506棟、半壊6,072棟など多大な被害をもたらしました。
2000年に入ってからは、島根県と鳥取県との県境で発生した最大震度6強の「鳥取県西部地震」、2018年の「島根県西部の地震」で最大震度5強と大きな地震が発生。いずれも負傷者は少ないものの、地震による住宅の全壊や半壊が多く、建物に対する耐震性能の重要性が浮き彫りになっています。
また、気象庁では今後30年以内に島根県で発生する恐れのある地震について言及しています。具体的には、南海トラフプレート沿いでM8~M9クラスの地震が70~80%、安芸灘・伊予灘・豊後水道にかけてM6.7~M7.4クラスの地震が40%といった内容です。これから住宅の建築を考えている方は、大地震に備えて耐震等級の高い住宅建築の検討をおすすめします。
参考元:地震本部|島根県の地震活動の特徴参考元:松江地方気象台|島根県の地震~その特徴と過去の被害地震~
高い耐震性能でマイホームを建てるなら岩見建設へ!
地震に強い家づくりでは、耐震等級が高いほど安心・安全な暮らしを手に入れられます。また、保険料の割引など金銭面でも優遇されるため、耐震性に優れた家を建てて損はないでしょう。
岩見建設が建てる住宅は、最高ランクの耐震等級3が標準仕様となっています。アフターケアにも力を入れており、お客様のさまざまな相談にも真摯に対応いたします。浜田市で注文住宅を購入される際は、ぜひ岩見建設へご連絡ください。